
バンクーバーの語学学校に入学すると初日に受けることになるレベル分けテスト。気楽に受けて良いテストではありますが、ここであまりにも酷い点数を取ってしまうと、レベルの低いクラスに行くことになり、時間を無駄にしてしまうかもしれません。今回は、バンクーバーの語学学校のレベル分けテストについて紹介します。
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語学学校のレベル分けテストとは?
バンクーバーの語学学校では、入学した初日(月曜日)のオリエンテーションの後に、レベル分けのためのテストがあります。テストはGrammar / Reading / Listening / Writing / Speakingの5種類あり、総合的な英語力を判定されます。日本人の場合は、GrammarとReadingがそこそこできて、Listening / Writing / Speakingがイマイチな人が多い傾向にあると思います。
余談ですが、日本語で文章が書くのがうまい人は英語で文章を書いてもうまいです。私のようにブログをやるのは文章力を上げるためには良いトレーニングになるのでオススメです。英語でブログをやるともっと良いです。
語学学校のレベル分けの種類
私の通っていた語学学校の場合は以下の8種類のレベルがありました。レベルをイメージしやすくするために、参考程度ですが私の感覚値としてのTOEICスコアを追加しています。通常のTOEICはReadingとListeningしかないため、スコアが高いのにWritingやSpeakingのテストがうまくいかず、低いレベルになることはあると思います。
レベル | 名称 | イメージ | TOEICスコア (感覚値) |
---|---|---|---|
1 | Intro | 中学英語が分からないレベル。 | 300以下 |
2 | Beginner | 簡単な会話が難しいレベル。 | 500以下 |
3 | Elementary | 小学生程度の簡単な会話ができるレベル。 | 500-650 |
4 | Pre-Intermidiate | 日常会話がやっと少しできるようになってきたレベル。 | 650-750 |
5 | Intermidiate | 日常会話はできるが、たまに困るレベル。文法にたまに間違いがある。 | 700-800 |
6 | Upper Intermidiate | 日常会話でほとんど困らないレベル。文法を完璧に使える。 | 750-850 |
7 | Lower Advanced | 日常会話で困らないレベル。特定の状況で語彙が不十分。 | 850-950 |
8 | Upper Advanced | 海外生活でほとんど困らないレベル。専門的な状況で語彙が不十分 | 950以上 |
基本的に、最初のテストでIntermidiate以上だと判定された場合はレベル5になります。これは一回のテストで正確な判定ができないため、ひとまずIntermidiateにしているためのようです。もちろん満点を取るような人(見たことないですが)は例外的にいきなりもっと上のレベルからスタートすることはあるとは思います。あるいは、IELTSなどのスコアをもっているとそれに応じてレベル分けされるので、IELTSのスコアが7以上だといきなりレベル8に行くことは可能です。ただ、そこまで行くと語学学校にわざわざ行く理由が思いつきません。おそらく何か限定的な悩みやコンプレックス(英語は完璧だけど発音に少し癖があり本人が気になっているとか)があるんでしょうね。
だいたい日本人でTOEIC800点くらいの人はレベル5になります。私もレベル5だったのですが、レベル5にいた日本人と話してみたところ、以下のような人たちでした。
- 英語を専攻している大学生
- TOEIC900点台を目指している大学生
- 海外の学校に通う予定あるいは海外の入試を受ける予定の人
- 昔海外で働いていて日本に戻っていたが、再度海外で働くことになった社会人
- 海外で就職を目指す人
いろいろな状況やいろいろな年齢の人がいて面白いです。
レベルアップの条件
当然レベル分けテストは最初の一回だけではありません。私の語学学校の場合は、二週間に一度テストがありました。なので、割りと頻繁にテストをしている感覚になります。
気になるレベルアップの条件は以下になります。
- 総合点で70点以上を4回取る (8週間かかる)
- 総合点で90点以上を1回取る (2週間かかる)
語学学校の教科書は8週間で一通り終わるように作られているので、全体を学んでテストで理解していることが確認されれば(70点以上がその基準)レベルアップということになります。
そして、前述した通りIntermidiateのクラスにはIntermidiate以上だと判定された人をとりあえず入れているので、たまに授業が簡単過ぎると感じる人がいます。そういう人はテストで90点以上を取るので、2週間でレベルアップできます。私のクラス(レベル5)には、バンクーバーで7年働いているメキシコ人がいて、その人は一回目のテストでレベル6のクラスに移動していました。
最初のレベル分けテストで失敗した人たち
それでは、日本人留学生のレベル分けテストの結果はどんな感じでしょうか?残念ながら、私の語学学校ではだいたいの日本人留学生がレベル4以下に集中していました。そして、レベル4以下の人たちというのは日本人同士でつるんでいることが多く、典型的な失敗パターンという感じでした。彼らが留学で英語を上達させるのは難しいでしょう。
また、一度だけレベル2のクラスの人たちと一緒にアクティビティをする機会があったのですが、先生からは「レベル2の人たちは英語が話せないから分からない事があったら日本語で教えてあげてね」と言われました。どういう意味かというと、レベル2のクラスは8割が日本人だったということです。そのクラスを見た時、ここは日本かな?と錯覚しました(笑)彼らはびくびくしながら学校に来ている感じで、私が初めて海外旅行をした時を思い出して気持ちはものすごく分かったのですが、ただ、とは言っても、その程度の英語力でバンクーバーに語学留学しに来たのは無謀過ぎだと言えます。留学エージェントにそそのかされたのかもしれませんが、最低でもTOEIC700点以上は取ってから来るべきだったと思います。
最初のレベル分けテストで失敗しないためにやっておくこと
日本人留学生はなぜか無謀な人が多いです。留学すれば英語がペラペラになるという錯覚を持っています。英会話スクールや留学エージェントの過剰な宣伝に騙されているのだと思いますが、もっと現実を見るべきです。
失敗しないためには、バンクーバーに来る前に以下のことをやっておいて下さい。
- 最低でもTOEICで700点以上は取得し、基礎的な英語力は身につけておく(できれば800点台を取っておくことが望ましい)
- 英会話ができるところで話す練習をしておく
TOEICスコアが低いけど留学したい人はどうすればよいか?
ここまで読んでTOEICスコアが400点台-500点台の一般的な日本人で留学するのは不可能なのか?というと実はそうではありません。
セブ留学であれば、TOEICスコアが低くても十分に英語力を伸ばせます。というか、私が実際に400点台から800点台まで上げた実績があるので、真面目に勉強する人なら実現可能だと断言できます。
詳しくは以下の記事を読んで下さい。
ただし、TOEICスコアが400点未満の人は、絶対に留学してはいけません。完全にお金の無駄です。そういう人は、日本の義務教育でまともに勉強してこなかった人だと思いますが、留学を考える前にまずは日本で中学レベルの英語を学んで身につけて下さい。これは本当の最低ラインです。日本の義務教育をある程度ちゃんと受けている人は、無勉強で初めてTOEICを受けても400点以上は誰でもとれます。つまり、400点に届かないと言うのは、今までの人生で本当に何も英語を勉強してこなかった人です。留学先の語学学校の授業は英語なので当然ついていけませんし、学びたくても学ぶことができないという悲惨な状況になります。そういう人はまずはTOEICの本を買って自分で勉強しましょう。400点台であれば誰でも簡単に到達可能です。とは言っても人それぞれなので、どうしても英語学習を自力でできない方は、日本語で英語を教えてくれる日本のTOEICスクールあたりに行くと良いでしょう。ただし、英会話スクールはダメです。その理由は以下の記事を読んで下さい。
最後に
いかがでしたか?バンクーバーで最初のレベル分けテストの概要と、失敗したらどうなるかは想像できたでしょうか?留学には多額の費用がかかるので、慎重に自分が留学するのに十分な英語力があるかを見極め、不足している場合は必要な準備をした上で留学すると良いでしょう。バンクーバーはワーホリで来ている日本人が多いので、どこの語学学校に言っても日本人はいます。少しでも多く海外の友達を作りたかったら、最初のレベル分けテストで十分な点を取ってレベル5以上のクラスに行くことです。それでは。


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