
今回から始まりました「英文法リフレッシャー」では、英文法を海外留学で学んだ知識を活かして復習していくコーナーです。今回は3種類の未来形について復習していきましょう。
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3種類の未来形とは?
英語の未来形にはどんなものがあるか覚えていますか?さっそく復習していきましょう。
will
これは日本人が最も最初に思い浮かぶ未来形の表現だと思います。
「will」を使うのは、以下のケースについて話す場合です。
- 話している時に自然と作られた未来の計画
例えば、話している途中に「授業の後で買物でも行こうかな」と思い、「授業の後はどうするの?」と聞かれたら「will」で答えます。
「will」を使うのは不確定な予定の場合ですね。
be going to + 不定詞(infinitive)
willとbe going to + 不定詞の違いを区別できない人は多いのではないでしょうか?ここで使い分けられうようになっておきましょう。
「be going to + 不定詞」を使うのは以下のケースについて話す場合です。
- 事前に決まっている未来の計画
例えば、今週の土曜日に友達とスノボーに行く予定が決まっている場合に、「今週末は予定あるの?」と聞かれたら「be going to + 不定詞」で答えます。
「will」が不確定な予定なのに対して、「be going to + 不定詞」は確定している予定の場合に使います。
現在進行形(present continuous)
これはTOEICではたまに出題されていますが、知らない人は多いかもしれません。詳しく見ていきましょう。
「現在進行形」を使うのは以下のケースについて話す場合です。
- 事前に決まっている未来の計画
- 事前に決まっている旅行の手配
- 事前に決まっているミーティング(会議だけではなく他の人達と集まる全てのイベントを含む)
例えば、来月アメリカに出張することになっており、すでに航空券を買っていた場合に、「アメリカ出張はいつ行くの?」と行かれたら「現在進行形」で答えます。
あれ?「be going to + 不定詞」と意味が被っていませんか?これは「現在進行形」を「be going to + 不定詞」に交換可能(逆は状況による)と言うことです。つまり、どっちでも同じ意味です。ただし、英語には慣例があるので、どっちも同じ意味に取るけどこういう状況ではこっちの言い方をするのが普通だよね、というものがあります。今回の場合は、日付や時間と一緒に話す場合や旅行やミーティングの話題の場合は大抵(usually)「現在進行形」を使うことが多いです。
また、日付や時間などの分かりやすいサインがない場合でも使うのですが、その場合は、「現在進行形」の方が「be going to + 不定詞」よりも確実度が高いというイメージになります。
そこで気になるのは、明確な日付(on January 1, 2018など)があるケースは確実だとわかりますが、そうではない曖昧な期間(next yearなど)を会話中に用いた場合は、どこまでが確実だと言えるのか?ということです。
バンクーバーの語学学校の先生に聞いてみました。
カナダ人の感覚だと、next yearやin three month’s timeなどは、遠い未来のため変更される可能性が高く、「be going to + 不定詞」を使うのが自然。一方、next monthは来月の話なので変更される可能性は低いと考え、「現在進行形」を使うのが自然だということでした。もちろん、後者は「be going to + 不定詞」を使っても問題はありません。あくまで感覚の話です。
例文を見て確認しよう
willの例文
I will go shopping after school today.
「今日は学校が終わったら買い物にでも行こうかな。」
-> 買いたい物があるわけではないが、買い物に行こうと考えているという意味。
be going to + 不定詞(infinitive)の例文
I‘m going to do shopping after the class.
「その授業が終わったら買い物に行く予定なんだよ。」
-> 何か買いたい物が決まっており、授業が終わったら真っ先に買い物に行くという意味。
現在進行形(present continuous)の例文
I‘m leaving tomorrow morning at 8am.
「明日の朝8時に出発する予定だよ。」
-> 例えば、タクシーを朝8時に家の前に来るように手配しているので、出発時間は決まっているという意味。あるいは、ホテルに泊まっていて、チェックアウトの時間が朝8時の場合などが考えられる。
We‘re seeing Jon for dinner at that restaurant near the station on Friday.
「私たちは金曜日に駅の近くのあのレストランでジョンと夕食を食べる予定だよ。」
-> 会う人、会う場所、会う日が決まっており、確実度の高い予定。
最後に
いかがでしたか?未来形は日本では中学校で学ぶ基本的な文法ですが、日本の学校で細かい使い分けを習った記憶がありません。漠然と全部同じ未来だと思っていると英語で会話をしている時に意味を取り違えますし、こちらの意図が明確に伝わりません。未来形は毎日の会話で頻繁に使い分けるので、忘れないようにしましょう。


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