Casual Developers Note

エンジニアやデザイナー向けの技術情報・英語学習情報・海外留学情報・海外旅行情報を提供中。世界を旅して人生を楽しもう。

  • ホーム
  • 技術 Tips & Tutorials
  • 技術塾
  • ライフハック
  • 海外留学
  • 英語学習
  • コラム
  • お問い合わせ
現在の場所:ホーム / アーカイブec2

2018年2月26日 By KD コメントを書く

Amazon EC2インスタンスにSSHできなくなった時の対処法

Amazon EC2インスタンスにSSHできなくなった時の対処法

あれ?再起動したらEC2インスタンスにSSHできないぞ?今までSSHできていたのになぜだ?AWSでEC2インスタンスを作ったことがある人なら誰でも一度は経験する悲しい事件です。そうなったら選択肢は2 つ。諦めるか、原因を探るかです。今回は諦めない人に対処法を紹介します。

はじめに

今あなたの目の前には、こんなエラーがあることでしょう。

$ ssh -l ec2-user -i keypair.pem XX.XXX.XX.XXX
Enter passphrase for key 'keypair.pem':
ec2-user@XX.XXX.XX.XXX: Permission denied (publickey).

ログイン名かパブリックIPの入力間違いか?いや、違う。

キーペアかパスフレーズが間違っているのか?いいや、違う。

そんな凡ミスはさすがにしない。

そして、このブログに辿り着いたのならもう大丈夫です。EC2インスタンスを再起動したところ今までSSHできていたのにできなくなったという場合、原因は高い確率でauthorized_keysを誤って書き換えてしまったからです。なので、対処法は決まっています。この記事では、その場合の定石をお伝えします。

対処法

概要

やることは簡単です。SSHができなくなってしまった対象EC2インスタンスからボリュームを取り出し、別のEC2インスタンス(お助けEC2インスタンスと呼ぶことにしましょう)からボリューム内のファイルに問題がないか調べて、問題となっているファイルを修正するだけです。

対象EC2インスタンスを停止し、ボリュームをデタッチする

まずは、「EC2 -> インスタンス」から、対象EC2インスタンスを選択して停止します。

スクリーンショット 2018 02 07 23 11 58

停止した対象EC2インスタンスの「ルートデバイス」を選択します。この「EBS ID」をクリックすれば対象のボリュームのページに行きます。

スクリーンショット 2018 02 07 22 56 08

「EC2 -> ボリューム」から、対象のボリュームを選んで「アクション -> ボリュームのデタッチ」をします。

スクリーンショット 2018 02 07 22 37 09

これで、対象EC2インスタンスからボリュームが取り除かれました。

お助けEC2インスタンスにボリュームをアタッチする

次に、「EC2 -> ボリューム」から、先程取り除いたボリュームを選択して、「アクション -> ボリュームのアタッチ」をします。

スクリーンショット 2018 02 07 22 38 29

この時、「インスタンス」にお助けEC2インスタンスを選択し、「デバイス」の値をメモしておきます。デフォルトでは「/dev/sdf」になります。

スクリーンショット 2018 02 07 23 27 36

これでボリュームがお助けECインスタンスにアタッチされました。

お助けEC2インスタンスを起動してボリューム内の問題となっているファイルを修正する

それでは、いよいよ問題となっているファイルの確認と修正です。

お助けEC2インスタンスにログインしましょう。

$ ssh -l ec2-user -i keypair.pem YY.YYY.YY.YYY

ログインしたら、まずはアタッチしたボリュームをマウントします。アタッチ時のデバイスの値は「/dev/sdf」だったので、その情報から対象のボリュームを判断できます。マウント先はどこでもよいですが「/mnt/vol01」としておきます。

$  df -h
ファイルシス   サイズ  使用  残り 使用% マウント位置
devtmpfs         488M   64K  488M    1% /dev
tmpfs            497M     0  497M    0% /dev/shm
/dev/xvda1       7.8G  1.1G  6.7G   14% /
$ ll /dev/ | grep sdf
lrwxrwxrwx 1 root root           4  2月  8 05:38 sdf -> xvdf
lrwxrwxrwx 1 root root           5  2月  8 05:38 sdf1 -> xvdf1
$ lsblk
NAME    MAJ:MIN RM SIZE RO TYPE MOUNTPOINT
xvda    202:0    0   8G  0 disk
└─xvda1 202:1    0   8G  0 part /
xvdf    202:80   0   8G  0 disk
└─xvdf1 202:81   0   8G  0 part
$ sudo mkdir /mnt/vol01
$ sudo mount /dev/xvdf1 /mnt/vol01
$ df -h
ファイルシス   サイズ  使用  残り 使用% マウント位置
devtmpfs         488M   64K  488M    1% /dev
tmpfs            497M     0  497M    0% /dev/shm
/dev/xvda1       7.8G  1.1G  6.7G   14% /
/dev/xvdf1       7.8G  1.2G  6.6G   15% /mnt/vol01

マウントが終わればボリュームにアクセスできますので、怪しいファイルを確認してみましょう。私の予想が確かならば、「authorized_keys」が犯人の可能性が高いです。確認して修正しましょう。

$ cd /mnt/vol01
$ cd /home/ec2-user/.ssh
$ vi authorized_keys

ファイルの修正作業が終わったら、ボリュームをアンマウントします。アンマウントが終わればログアウトして作業は終了です。

$ sudo umount /mnt/vol01
$ df -h
ファイルシス   サイズ  使用  残り 使用% マウント位置
devtmpfs         488M   64K  488M    1% /dev
tmpfs            497M     0  497M    0% /dev/shm
/dev/xvda1       7.8G  1.1G  6.7G   14% /
$ logout
Connection to XX.XXX.XX.XXX closed.

お助けEC2インスタンスからボリュームをデタッチする

対象EC2インスタンスからボリュームをデタッチした時と同じく、お助けEC2インスタンスからボリュームをデタッチします。お助けEC2インスタンスは起動しながらでもアタッチやデタッチは可能です。

対象EC2インスタンスにボリュームをアタッチして起動し、SSHできるか確認する

「EC2 -> ボリューム」から対象のボリュームを選択して、「アクション -> ボリュームのアタッチ」を選択します。この際に、デバイスの値を最初と同じ「/dev/xvda」にしてから、「アタッチ」します。

スクリーンショット 2018 02 07 22 55 24

ボリュームのアタッチが終わったら、対象EC2インスタンスを起動します。

スクリーンショット 2018 02 07 22 43 28

最後に、起動した対象EC2インスタンスにSSHで接続できれば、復旧成功です!

$ ssh -l ec2-user -i keypair.pem XX.XXX.XX.XXX
Enter passphrase for key 'keypair.pem':
Last login: Thu Feb  8 05:43:47 2018 from ZZZ.ZZZ.ZZZ.ZZZ

       __|  __|_  )
       _|  (     /   Amazon Linux AMI
      ___|\___|___|

https://aws.amazon.com/amazon-linux-ami/2017.09-release-notes/
1 package(s) needed for security, out of 1 available
Run "sudo yum update" to apply all updates.
[ec2-user@ip-10-2-11-115 ~]$

最後に

いかがでしたか?いきなりEC2インスタンスにアクセスできなくなると焦りますが、今回の方法で復旧できますので、慌てずに対処しましょう。

環境

  • EC2: Amazon Linux AMI

カテゴリ : 技術 Tips & Tutorials タグ : aws, ec2, ssh

  • « 前のページ
  • 1
  • 2

ブログ更新情報や海外の関連情報などを配信する無料メルマガ

Sponsored Links

About Author

KD

世界を旅し日本を愛するエンジニア。大学でコンピュータサイエンスの楽しさを学び、日本の大手IT企業で働く中で、新しい技術やスケールするビジネスが北米にある事に気づく。世界に挑戦するための最大の壁が英語であったため、フィリピン留学およびカナダ留学を経て英語を上達させた。現在は日本在住でエンジニアとして働きつつ、次の挑戦に備えて世界の動向を注視している。挑戦に終わりはない。このブログでは、エンジニアやデザイナー向けの技術情報から、海外に留学したい人向けの留学情報、海外に興味がある人向けの海外旅行情報など、有益な情報を提供しています。

https://casualdevelopers.com/

最近の投稿

  • 2020年JS周辺のバックエンド寄りの注目技術!ネクストNodeJSの「Deno」と分散型パッケージレジストリの「Entropic」の紹介

    2020年JS周辺のバックエンド寄りの注目技術!ネクストNodeJSの「Deno」と分散型パッケージレジストリの「Entropic」の紹介

    2020年1月13日
  • 今さら聞けないJavaによる関数型プログラミング入門 ~ラムダ式、ストリーム、関数型インターフェース~

    今さら聞けないJavaによる関数型プログラミング入門 ~ラムダ式、ストリーム、関数型インターフェース~

    2019年11月4日
  • ReactのためのEslintおよびPrettierの設定方法 ~Airbnb JavaScript Style Guideの適用~

    ReactのためのEslintおよびPrettierの設定方法 ~Airbnb JavaScript Style Guideの適用~

    2019年10月30日
  • BashからZshに移行する方法(Mac編)

    BashからZshに移行する方法(Mac編)

    2019年10月21日
  • Create React Appを使わないでゼロからReactの開発環境を構築する方法(Webpack/Docker編)

    Create React Appを使わないでゼロからReactの開発環境を構築する方法(Webpack/Docker編)

    2019年9月30日

カテゴリ

  • 技術 Tips & Tutorials (100)
  • 技術塾 (6)
  • ライフハック (26)
  • 海外留学 (12)
  • 英語学習 (3)
  • コラム (6)

アーカイブ

最高の学習のために

人気記事ランキング

  • MySQLで「ERROR 2003 (HY000): Can't connect to MySQL server」と怒られた時の対処法
    MySQLで「ERROR 2003 (HY000): Can't connect to MySQL server」と怒られた時の対処法
  • Expressで「Cannot set headers after they are sent to the client」と怒られた時の対処法
    Expressで「Cannot set headers after they are sent to the client」と怒られた時の対処法
  • SAKURAのメールボックスで独自ドメインのメールを設定し、Gmail経由で送受信する方法
    SAKURAのメールボックスで独自ドメインのメールを設定し、Gmail経由で送受信する方法
  • AWS ECRとECSの入門(EC2編) ~ ECSのEC2版を使ってReactのDockerアプリケーションをAWS上で稼働させる方法 ~
    AWS ECRとECSの入門(EC2編) ~ ECSのEC2版を使ってReactのDockerアプリケーションをAWS上で稼働させる方法 ~
  • 爆速でJenkinsをマスターしよう(GitHubアカウント統合編) ~ JenkinsのGitHub Organizationの設定方法 ~
    爆速でJenkinsをマスターしよう(GitHubアカウント統合編) ~ JenkinsのGitHub Organizationの設定方法 ~
  • Amazon EC2インスタンスにSSHできなくなった時の対処法
    Amazon EC2インスタンスにSSHできなくなった時の対処法
  • Jupyter Notebookで「The kernel appears to have died. It will restart automatically.」というエラーが出た場合の原因と対処法
    Jupyter Notebookで「The kernel appears to have died. It will restart automatically.」というエラーが出た場合の原因と対処法
  • バンクーバー留学豆知識:バンクーバーのATMで日本の銀行のキャッシュカードを使ってお得にお金を引き出す方法
    バンクーバー留学豆知識:バンクーバーのATMで日本の銀行のキャッシュカードを使ってお得にお金を引き出す方法
  • [tips][bat] バッチで明日の日付を計算する。
    [tips][bat] バッチで明日の日付を計算する。
  • [tips][perl] Perlで文字コードをいい感じに処理する方法
    [tips][perl] Perlで文字コードをいい感じに処理する方法

Bitcoin寄付 / BTC Donation

Bitcoinを寄付しよう

BTC
Select Payment Method
Personal Info

Donation Total: BTC 0.0010

このブログの運営のためにBitcoinでの寄付を募集しています。お気持ち程度の寄付を頂けると管理者の励みになります。

Bitcoin寄付について知りたい方はこちらの記事へ

ビットコイン取引ならここ

  • ホーム
  • 技術 Tips & Tutorials
  • 技術塾
  • ライフハック
  • 海外留学
  • 英語学習
  • コラム
  • サイトマップ
  • タグ一覧
  • プライバシーポリシー
  • お問い合わせ

Copyright © 2023 KD - Casual Developers Notes