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2019年8月30日 By KD コメントを書く

Jenkins爆速入門: 5日間ブートキャンプ (NodeJS&Docker編)

Jenkins爆速入門: 5日間ブートキャンプ (NodeJS&Docker編)

Jenkinsに入門したいエンジニア向けにこのブログの記事の中から厳選した爆速で学べる記事を紹介します。

はじめに

JenkinsはDevOpsに欠かせない継続的インテグレーション(CI)や継続的デプロイ(CD)を実現するための専用ツールです。自前でサーバーを用意してCI/CD環境を構築する場合はこれ一択と言ってよいでしょう。この使い方を学べば、開発したアプリケーションのCI/CD環境を自分で構築できるようになります。

それでは、ブートキャンプを始めましょう。

カリキュラム

Jennkinsのインストールから基本的な使い方、メールやSlack通知、GitHubアカウント統合までを学ぶカリキュラムです。

【1日目】爆速でJenkinsをマスターしよう(NodeJS編) ~ JenkinsセットアップからNodeJS自動テスト、Job DSLまで ~

爆速でJenkinsをマスターしよう(NodeJS編) ~ JenkinsセットアップからNodeJS自動テスト、Job DSLまで ~

【2日目】爆速でJenkinsをマスターしよう(Docker編) ~ JenkinsコンテナへのDockerインストール方法からJob DSL、Jenkins Pipelineまで ~

爆速でJenkinsをマスターしよう(Docker編) ~ JenkinsコンテナへのDockerインストール方法からJob DSL、Jenkins Pipelineまで ~

【3日目】爆速でJenkinsをマスターしよう(メール通知編) ~ パイプラインのビルド失敗時にメールで通知する方法 ~

爆速でJenkinsをマスターしよう(メール通知編) ~ パイプラインのビルド失敗時にメールで通知する方法 ~

【4日目】爆速でJenkinsをマスターしよう(Slack通知編) ~ パイプラインのビルド失敗時にSlackで通知する方法 ~

爆速でJenkinsをマスターしよう(Slack通知編) ~ パイプラインのビルド失敗時にSlackで通知する方法 ~

【5日目】爆速でJenkinsをマスターしよう(GitHubアカウント統合編) ~ JenkinsのGitHub Organizationの設定方法 ~

爆速でJenkinsをマスターしよう(GitHubアカウント統合編) ~ JenkinsのGitHub Organizationの設定方法 ~

最後に

いかがでしたか?このカリキュラムを完遂したなら、Jenkinsをマスターできたに違いありません。これであなたも立派なDevOpsエンジニアの仲間入りですね!それでは。

カテゴリ : 技術塾 タグ : bootcamp, docker, jenkins, jenkins-github-organization, jenkins-job-dsl, jenkins-pipeline, nodejs

2018年12月3日 By KD コメントを書く

爆速でJenkinsをマスターしよう(Docker編) ~ JenkinsコンテナへのDockerインストール方法からJob DSL、Jenkins Pipelineまで ~

爆速でJenkinsをマスターしよう(Docker編) ~ JenkinsコンテナへのDockerインストール方法からJob DSL、Jenkins Pipelineまで ~

Docker上でアプリケーション開発から運用まで完結させる開発スタイルは今まさに求められています。今回はDocker前提としてDevOpsのCI/CDを実現させるために、JenkinsにDockerをインストールしてパイプラインで自動ビルドする方法を紹介します。

はじめに

以前の記事「爆速でJenkinsをマスターしよう(NodeJS編)」では、Jenkinsの基本的なインストール方法から始まり、Job DSLによる新しいジョブの作成方法、NodeJSアプリケーションの自動テスト方法、GitHubのコミットをトリガーにした自動ビルド方法を爆速で紹介しました。

今回は、JenkinsにDockerをインストールして、Jod DSLでパイプラインジョブを追加し、Jenkins Pipelineで自動ビルドする方法を紹介します。

前提

以下の準備が完了している必要があります。

  • Dockerがインストールされていること
  • GitHubのアカウントがあること
  • DockerHubのアカウントがあること

詳しいバージョンは「環境」を参照してください。

Docker入りのJenkinsのセットアップ

まずはDockerコマンドを使えるようにしたJenkinsをセットアップしましょう。

ベースを作る

必要なフォルダとファイルを作りましょう。

$ mkdir devops_jenkins_docker
$ cd devops_jenkins_docker
$ touch Dockerfile
$ touch docker-compose.yml

Dockerファイルを作る

Dockerfile

以下のようにDocker CEをJenkins内にインストールするようにします。

FROM jenkins

USER root

RUN apt-get update \
  && apt-get install -y \
  apt-utils \
  apt-transport-https \
  ca-certificates \
  curl \
  software-properties-common \
  && curl -fsSL https://download.docker.com/linux/ubuntu/gpg | apt-key add - \
  && apt-key fingerprint 0EBFCD88 \
  && add-apt-repository \
  "deb [arch=amd64] https://download.docker.com/linux/ubuntu xenial stable" \
  && apt-get update \
  && apt-get install -y docker-ce \
  && apt-get clean \
  && rm -rf /var/lib/apt/lists/* \
  && usermod -aG docker jenkins

RUN cd tmp/ \
  && wget https://updates.jenkins-ci.org/latest/jenkins.war \
  && mv ./jenkins.war /usr/share/jenkins/

USER jenkins

docker-compose.yml

Dockerコンテナ上でDockerコマンドを実行するために「/var/run/docker.sock」のボリュームを設定します。

version: "3"

services:
  jenkins:
    build: .
    ports:
      - 8080:8080
    volumes:
      - ./jenkins_home:/var/jenkins_home
      - /var/run/docker.sock:/var/run/docker.sock

Jenkinsの起動

それではDockerからJenkinsを起動しましょう。「/var/run/docker.sock」の権限変更を忘れずに行いましょう。

$ docker-compose up --build -d
$ docker-compose ps
             Name                            Command               State                 Ports
------------------------------------------------------------------------------------------------------------
devops_jenkins_docker_jenkins_1   /bin/tini -- /usr/local/bi ...   Up      50000/tcp, 0.0.0.0:8080->8080/tcp
$ docker-compose exec -u root jenkins chmod 666 /var/run/docker.sock
$ docker-compose logs -f jenkins
...
jenkins_1  | *************************************************************
jenkins_1  | *************************************************************
jenkins_1  | *************************************************************
jenkins_1  |
jenkins_1  | Jenkins initial setup is required. An admin user has been created and a password generated.
jenkins_1  | Please use the following password to proceed to installation:
jenkins_1  |
jenkins_1  | c834fdf8220943fab0454f1f0ff823ea
jenkins_1  |
jenkins_1  | This may also be found at: /var/jenkins_home/secrets/initialAdminPassword
jenkins_1  |
jenkins_1  | *************************************************************
jenkins_1  | *************************************************************
jenkins_1  | *************************************************************
...

初期化キーとして「c834fdf8220943fab0454f1f0ff823ea」をメモしておきます。

Jenkinsのセットアップ

ブラウザで「localhost:8080」にアクセスして、セットアップを完了します。

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Jenkinsのインストールが完了しました。

Dockerの動作確認

JenkinsからDockerが実行できるかテストしましょう。

ホーム画面から「新しいジョブ」をクリックします。

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任意のジョブ名(今回は「test_docker」)を入力し、「パイプライン」を選択し、「OK」をクリックします。

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「パイプライン」から「Pipeline script」を選択し、以下の「Script」を入力し、「保存」をクリックします。

node {
  docker.image('alpine:latest').inside {
    sh 'echo Hello Docker!'
  }
}

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「ビルド実行」をクリックしてテストを実行します。

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ビルドが成功しました。

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これでDockerがJenkinsから実行されていることを確認できました。

DockerHub用の認証情報の追加

今回は最終的にビルドしたDockerイメージをDockerHub上にPushするので、DockerHubのアカウント情報をJenkinsに追加する必要があります。

ホーム画面から「認証情報」をクリックします。

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「Jenkins」をクリックします。

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「グローバルドメイン」から「Add credentials」をクリックします。

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「ユーザー名とパスワード」を選択し、DockerHubのアカウントのユーザ名とパスワードを入力し、任意のID(今回は「dockerhub-credentials」)を付けて、「保存」をクリックします。

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追加した認証情報が表示されています。

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Job DSL用のプラグインを追加

後でJob DSLを使うので、プラグインをインストールします。

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Jenkinsの再起動が完了すればOKです。

サンプルDockerアプリケーションの作成

ベースの作成

以前の記事「爆速でJenkinsをマスターしよう(NodeJS編)」で作成したNodeJSアプリケーションをそのままDocker化して使いましょう。

$ git clone https://github.com/{your-github-account}/devops_sample_nodejs.git
$ cd devops_sample_nodejs
$ touch Dockerfile

NodeJSアプリケーションのDocker化

Docker化して動作確認をしましょう。

Dockerfile

Dockerfileを以下のように書きます。

FROM node:11-alpine

WORKDIR /app

COPY package.json ./
COPY package-lock.json ./
RUN npm install

COPY ./ ./

CMD npm start

ビルドと実行

Dockerとしてビルドができ、Docker上でコマンドが実行できることを確認しましょう。

$ docker image build -t devops_sample_nodejs:latest .
$ docker container run devops_sample_nodejs:latest
...
Next year is 2019.
2 years until Tokyo Olympic.
The tax of 100 yen is 10 yen if the tax rate is 10%.
I baked 10 cookies. There're 5 people here so you can eat 2.
$ docker container run devops_sample_nodejs:latest npm test
...
PASS test/utis.spec.js
  utils test
    math test
      ✓ should be 3 when adding 1 and 2 (7ms)
      ✓ should be -1 when subtracting 2 from 1
      ✓ should be 12 when multipying 3 by 4 (1ms)
      ✓ should be 4 when dividing 8 by 4

Test Suites: 1 passed, 1 total
Tests:       4 passed, 4 total
Snapshots:   0 total
Time:        1.718s
Ran all test suites.
$ git add .
$ git commit -m 'Dockerize app'
$ git push origin master

OKですね。これをGitHubにPushしておきましょう。

Jenkins PipelineのためのJenkinsfileの作成

ベースを作る

パイプライン用のファイルを準備します。

$ mkdir misc
$ touch misc/Jenkinsfile

Jenkinsfileにパイプラインの設定を書く

Jenkinsfile

パイプライン上で、GitHubからのクローン、Dockerイメージのビルド、Docker内でのテスト、DockerHubへのイメージのPush、を実行するようにします。

node {
  def app

  stage('Clone repository') {
    checkout scm
  }

  stage('Build image') {
    app = docker.build('{your-dockerhub-account}/devops_sample_nodejs')
  }

  stage('Test') {
    app.inside {
      sh 'npm install --only=dev'
      sh 'npm test'
    }
  }

  stage('Push image') {
    docker.withRegistry('https://registry.hub.docker.com', 'dockerhub-credentials') {
      app.push("latest")
    }
  }
}

「{your-dockerhub-account}」は自分のDockerHubのアカウント名を置き換えてください。

Job DSLによるパイプラインジョブの追加

ベースを作る

Job DSL用のファイルを作成します。

$ touch pipeline.groovy

Job DSLの設定ファイルを書く

pipeline.groovy

Job DSLには以下のように、5分単位のポーリング、パイプライン用のJenkinsfileのパス指定、を設定します。

pipelineJob('Pipeline Basic Job') {

  def repo = 'https://github.com/{your-github-account}/devops_sample_nodejs.git'

  description("Pipeline for $repo")

  triggers {
    scm('H/5 * * * *')
  }

  definition {
    cpsScm {
      scm {
        git {
          remote { url(repo) }
          branches('master')
          scriptPath('misc/Jenkinsfile')
          extensions { }
        }
      }
    }
  }
}

「{your-github-account}」は自分のGitHubのアカウント名に置き換えてください。

GitHubにPushする

パイプライン用に作成したファイルをGitHubにPushしておきます。

$ git add .
$ git commit -m 'Add pipeline'
$ git push origin master

Job DSLから新しいJenkins Pipelineのジョブを追加する

ホーム画面から「新規ジョブ作成」から、任意の名前(今回は「seed_job」)を入力し、「フリースタイル・プロジェクトのビルド」を選択し、「OK」をクリックします。

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「ソースコード管理」の「Git」を選択し、「リポジトリURL」を入力します。

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「ビルド」の「Process Job DSLs」をクリックします。

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「DSL Scripts」にDSLファイル名を入力し、「保存」をクリックします。

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「In-process Script Approval」をクリックします。

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「Approve」をクリックします。

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これでDSLが承認されました。

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プロジェクト画面に戻って、「ビルド実行」をクリックします。

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ビルドが成功し、新しいジョブが作成されました。

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自動作成されたジョブ内容の確認

DSLで自動作成されてパイプラインジョブの設定を確認しましょう。

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「設定」をクリックします。

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「説明」が正しく設定されています。

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「スケジュール」が正しく設定されています。

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「リポジトリURL」が正しく設定されています。

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これでパイプラインジョブの設定が完了です。

CIの動作確認

最後に、Jenkins上でDockerを動かし、自動ビルドしてみましょう。

パイプラインによる自動ビルドの実行

「ビルド実行」をクリックします。(キャプチャでは、パイプラインが見やすいように予め複数回ビルドを実行してあります。)

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ビルドが成功しました。

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自動的にテストが実行されています。

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自動的にDockerイメージがDockerHubにPushされています。

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ジョブの画面に戻ると、パイプラインで実行したステージが確認できます。

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DockerHubの画面も確認してみましょう。

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正しくDockerHubにイメージがPushされています。

これで完了です。

最後に

いかがでしたか?これでDockerアプリケーションをJenkinsでビルドする方法やパイプラインの使い方をマスターできたことでしょう。今回はNodeJSベースのDockerアプリケーションですが、当然他の言語でも動きます。JenkinsとDockerを使いこなしてCI/CDを開発現場で実施していきましょう。それでは。

環境

  • Docker: 18.06.1-ce, build e68fc7a
  • Jenkins: 2.151

カテゴリ : 技術 Tips & Tutorials タグ : cicd, devops, docker, jenkins, jenkins-job-dsl, jenkins-pipeline

2018年11月19日 By KD コメントを書く

爆速でJenkinsをマスターしよう(NodeJS編) ~ JenkinsセットアップからNodeJS自動テスト、Job DSLまで ~

爆速でJenkinsをマスターしよう(NodeJS編) ~ JenkinsセットアップからNodeJS自動テスト、Job DSLまで ~

DevOpsを実現するための最も有名なCI/CDツールはJenkinsです。今回はDocker環境を前提として、JenkinsのセットアップとNodeJSの自動テストを実施する方法を紹介します。

はじめに

継続的インテグレーション(CI)や継続的デプロイ(CD)の価値が一般的に認知され、DevOpsはアプリケーションの開発において必須の考え方となっています。このCI/CDを実現する方法としては、外部のサービスを使う方法と自前で専用のサーバーを用意して専用のツールを導入する方法があります。前者のサービスは、Travis CIやCircle CIなどのサービスが有名で、後者の専用のツールとしてはJenkinsが抜群に有名です。

今回はそんな有名なCI/CDツールであるJenkinsのセットアップからNodeJSの自動テストを実施する方法を紹介します。

前提

以下の準備が完了している必要があります。

  • Dockerがインストールされていること
  • NodeJSがインストールされていること
  • GitHubのアカウントがあること

Jenkinsのセットアップ

まずはJenkinsのセットアップからはじめましょう。

ベースを作る

必要なフォルダとファイルを作成します。

$ mkdir devops_jenkins_nodejs
$ cd devops_jenkins_nodejs/
$ touch Dockerfile
$ touch docker-compose.yml

Dockerファイルを作る

Dockerfile

Jenkinsの公式イメージはJenkinsのバージョンが古いため、最新化するためにDockerfileを作成します。

FROM jenkins

USER root

RUN cd tmp/ \
    && wget https://updates.jenkins-ci.org/latest/jenkins.war \
    && mv ./jenkins.war /usr/share/jenkins/

USER jenkins

docker-compose.yml

Jenkinsに設定した内容を記録できるようにボリュームを以下のように設定します。

version: "3"

services:
  jenkins:
    build: .
    ports:
      - 8080:8080
    volumes:
      - ./jenkins_home:/var/jenkins_home

Jenkinsの起動

Docker Composeを使ってJenkinsを起動します。

$ docker-compose up --build -d
$ docker-compose ps
             Name                            Command               State                 Ports
------------------------------------------------------------------------------------------------------------
devops_jenkins_nodejs_jenkins_1   /bin/tini -- /usr/local/bi ...   Up      50000/tcp, 0.0.0.0:8080->8080/tcp
$ docker-compose logs -f jenkins
...
jenkins_1  | *************************************************************
jenkins_1  | *************************************************************
jenkins_1  | *************************************************************
jenkins_1  |
jenkins_1  | Jenkins initial setup is required. An admin user has been created and a password generated.
jenkins_1  | Please use the following password to proceed to installation:
jenkins_1  |
jenkins_1  | 512ed9cfaf384d3fb7d75ee6c8b354d6
jenkins_1  |
jenkins_1  | This may also be found at: /var/jenkins_home/secrets/initialAdminPassword
jenkins_1  |
jenkins_1  | *************************************************************
jenkins_1  | *************************************************************
jenkins_1  | *************************************************************
...

この時、出力される初期化パスワード(今回は「512ed9cfaf384d3fb7d75ee6c8b354d6」)をメモします。

Jenkinsの初期設定

ブラウザで「localhost:8080」にアクセスします。

以下の画面が表示されるので、先程メモしておいた初期化パスワードを入力して「Continue」をクリックします。

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次に推奨設定でプラグインをインストールします。必要なプラグインが自動でインストールされるので、特に理由がなければ推奨設定でよいでしょう。

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プラグインのインストールが完了すると以下の画面になるので、管理者ユーザのユーザ名とパスワードを決めて設定し、「Save and Continue」をクリックします。

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JenkinsのURLはデフォルトで「http://localhost:8080」なので、必要があれば変更しましょう。今回はそのままで、「Save and Finish」をクリックします。

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最後に「Start using Jenkins」をクリックします。

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Jenkinsのホーム画面が表示されればOKです。

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これでJenkinsのセットアップが完了しました。

サンプルNodeJSアプリケーションの作成

CIの対象となるNodeJSアプリケーションを簡単に作成しましょう。

ベースを作る

必要なフォルダとファイルを作成し、テスト用のパッケージをインストールします。

$ mkdir devops_sample_nodejs
$ cd devops_sample_nodejs/
$ npm init -y
$ mkdir src test
$ touch src/index.js
$ touch src/utils.js
$ touch test/utis.spec.js
$ tree
.
├── package.json
├── src
│   ├── index.js
│   └── utils.js
└── test
    └── utis.spec.js
$ npm i -D jest

実装する

それでは簡単な四則演算のアプリケーションを作ります。

index.js

const { math } = require('./utils');

console.log(`Next year is ${math.add(2018, 1)}.`);
console.log(`${math.subtract(2020, 2018)} years until Tokyo Olympic.`);

utils.js

const math = {
  add: (x, y) => x + y,
  subtract: (x, y) => x - y
};

module.exports = { math };

utils.spec.js

const { math } = require('../src/utils')

describe('utils test', () => {
  describe('math test', () => {
    test('should be 3 when adding 1 and 2', () => {
      expect(math.add(1, 2)).toBe(3);
    });

    test('should be -1 when subtracting 2 from 1', () => {
      expect(math.subtract(1, 2)).toBe(-1);
    });
  });
});

package.json

{
  "name": "devops_sample_nodejs",
  "version": "1.0.0",
  "description": "",
  "main": "index.js",
  "scripts": {
    "start": "node src/index.js",
    "test": "jest"
  },
  "keywords": [],
  "author": "",
  "license": "ISC",
  "devDependencies": {
    "jest": "^23.6.0"
  }
}

完成です。

GitHubにPushする

後でJenkinsから利用できるようにGitHubにPushしておきましょう。

お決まりですが、GitHub上で以下のようにリポジトリを作ります。

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以下のようにしてPushしましょう。

$ git init
$ touch .gitignore
$ echo node_modules/ > .gitignore
$ git add .
$ git commit -m "initial commit"
$ git remote add origin https://github.com/{your-github-account}/devops_sample_nodejs.git
$ git push -u origin master

「{your-github-account}」は自分のGitHubアカウントに置き換えてください。

これでサンプルのNodeJSアプリケーションが完成しました。

Job DSLによる新しいジョブの追加

それではJenkinsに戻りましょう。

Job DSLとは?

ここで簡単にJob DSLを説明しておきます。Job DSLとはJenkinsの新しいジョブの設定をDSL(Domain Specific Language)で書いておき、それを読み込むだけでGUIを使わずに新しいジョブを作成する仕組みです。今はInfrastructure as code(IaC)と言われているように、インフラであっても人が手動で設定するのではなく、設定をソースコードにして自動的に設定されるべきです。そのためにJob DSLは有効な手段です。

GitHubのコミットを検知する方法

今回はGitHubのソースコードがコミットされたらそれを検知する設定をします。その設定方法は以下の2種類があります。

  • Pull型: GitHubリポジトリにJenkinsから数分単位でポーリングして、新しいコミットがあればビルドを実行する
  • Push型: GitHubリポジトリにJenkinsへのWebhookを設定しておき、新しいコミットが発生したタイミングでJenkinsに通知してビルドを実行する

Pull型の方が昔からあるのでメジャーな方法ですが、基本的にはどちらでも問題無いでしょう。どちらかと言うと、Jenkinsを配置するネットワーク環境に応じてどちらを使うかが変わります。例えば、プライベートネットワーク上にJenkinsを構築してVPNでJenkinsを使用している場合、Webhookは使用できないのでPull型の方法を選択することになります。一方で、AWSなどのパブリッククラウド上でVPC内にJenkinsを構築している場合は、ファイアーウォール(Security Group)からGitHubを許可すればWebhookが使えるので、Push型の方法を採用できます。

今回はPull型の方法で進めていきます。

NodeJSプラグインを入れる

JenkinsからNodeJSを実行するためにNodeJSプラグインをインストールしましょう。

ホーム画面から「Jenkinsの管理」をクリックします。

NewImage

「プラグインの管理」をクリックします。

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「NodeJS」を選択して、「ダウンロードして再起動後にインストール」をクリックします。

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「インストール完了後、ジョブがなければJenkinsを再起動する」をクリックします。

NewImage

Jenkinsが再起動したら完了です。

NodeJSをJenkinsにインストールする

NodeJSをインストールしましょう。

「Jenkinsの管理」から「Global Tool Configuration」をクリックします。

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「NodeJS追加」をクリックし、任意の名前(今回は「nodejs_v11」)をつけて、「自動インストール」にチェックを入れいます。「Save」をクリックします。

NewImage

これでJenkinsにNodeJSがインストールされました。

Job DSLプラグインを入れる

JenkinsでJob DSLを使用するにはJob DSLプラグインが必要です。

NodeJSプラグインを入れた時と同じように、「Jenkinsの管理」から「プラグインの管理」でインストールできます。

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Jenkinsが再起動されれば完了です。

Job DSLを作成する

それでは新しいジョブ用のDSLファイルを作成します。

$ pwd
/Users/you/devops_sample_nodejs
$ touch nodejs.groovy

nodejs.groovy

DSLは以下のようにします。

job('NodeJS Job') {
    scm {
        git('https://github.com/{your-github-account}/devops_sample_nodejs.git') {  node ->
            node / gitConfigName('DSL User')
            node / gitConfigEmail('jenkins-dsl@example.com')
        }
    }
    triggers {
        scm('H/5 * * * *')
    }
    wrappers {
        nodejs('nodejs_v11')
    }
    steps {
        shell("npm install")
        shell("npm test")
    }
}

「{your-github-account}」は自分のGitHubアカウントに置き換えてください。

DSLの内容は、対象Gitリポジトリの指定、5分毎のポーリング設定、NPMのテスト実行、です。

このDSLをGitHubにPushしておきます。

$ git add .
$ git commit -m 'Add DSL'
$ git push origin master

これでJob DSLの作成は完了です。

Job DSLから新しいジョブの作成

Job DSLをGitHubから読み込んで新しいジョブを作成しましょう。

Jenkinsのホーム画面から、「新しいジョブ」をクリックします。

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任意のジョブ名(今回は「seed_project」)を入力し、「フリースタイル・プロジェクトのビルド」を選択し、「OK」をクリックします。

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「ソースコード管理」で「Git」を選択し、「リポジトリURL」(今回は「https://github.com/{your-github-account}/devops_sample_nodejs.git」)を入力します。

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「ビルド」から「Process Job DSLs」をクリックします。

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「Look on Filesystem」を選択し、「DSL Scripts」にDSLファイルのパスを入力します。「保存」をクリックして完了です。

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このDSLを実行するには承認プロセスが必要です。「Jenkinsの管理」から「In-process Script Approval」をクリックします。

NewImage

対象のDSLのところに表示されている「Approved」をクリックしてDSLファイルを承認します。

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NewImage

「seed_project」に戻り、「ビルド実行」をクリックします。

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以下のようにSUCCESSになればビルドが完了です。

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ホーム画面に戻ると、以下のように新しいジョブが作成されています。

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新しいジョブの中身を見てみましょう。「設定」をクリックします。

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「ソースコード管理」に正しくGitHubリポジトリが設定されています。

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「ビルド・トリガ」に「SCMポーリング」の設定が5分単位でポーリングするように設定されています。ちなみに、この設定はcronと同じ記述方法です。

「ビルド環境」にNodeJSプラグインでインストールしたNodeJSバージョン11の環境が指定されています。

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「ビルド」に自動テストのためのシェルスクリプトが設定されています。

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DSLの内容が正しく設定されていることが確認できました。

これで新しいジョブの追加が完了しました。

CIの動作確認

最後にCIの動作確認をしていきましょう。

ジョブの実行による自動テスト

それでは「ビルド実行」をクリックしてビルドを開始します。

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テストが正しく実行されています。

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OKですね。

GitHubへコミットをトリガーとして自動ビルド

それでは、ソースコードを変更してコミットしてみましょう。

utils.jsには足し算と引き算の関数だけがありましたが、掛け算と割り算を追加しましょう。

index.js

const { math } = require('./utils');

console.log(`Next year is ${math.add(2018, 1)}.`);
console.log(`${math.subtract(2020, 2018)} years until Tokyo Olympic.`);
console.log(`The tax of 100 yen is ${math.multiply(100, 0.1)} yen if the tax rate is 10%.`);
console.log(`I baked 10 cookies. There're 5 people here so you can eat ${math.divide(10, 5)}.`);

utils.js

const math = {
  add: (x, y) => x + y,
  subtract: (x, y) => x - y,
  multiply: (x, y) => x * y,
  divide: (x, y) => x / y
};

module.exports = { math };

utils.spec.js

const { math } = require('../src/utils')

describe('utils test', () => {
  describe('math test', () => {
    test('should be 3 when adding 1 and 2', () => {
      expect(math.add(1, 2)).toBe(3);
    });

    test('should be -1 when subtracting 2 from 1', () => {
      expect(math.subtract(1, 2)).toBe(-1);
    });

    test('should be 12 when multipying 3 by 4', () => {
      expect(math.multiply(3, 4)).toBe(12);
    });

    test('should be 4 when dividing 8 by 4', () => {
      expect(math.divide(8, 2)).toBe(4);
    });
  });
});

これをコミットします。

$ git add .
$ git commit -m 'Add multiply and divide functions'
$ git push origin master

しばらくすると(5分以内)、以下のようにJenkinsがコミットを検知して自動的にビルドが開始されます。

NewImage

テストが正しく実行されています。

NewImage

これで全て完了です。

最後に

いかがでしたか?これでJenkinsを爆速でマスターできたのではないでしょうか。CI/CDを実施して、継続的に品質の高いアプリケーションを生み出していきましょう。それでは。

環境

  • Docker: 18.06.1-ce, build e68fc7a
  • NodeJS: v11.0.0
  • Jenkins: 2.151

カテゴリ : 技術 Tips & Tutorials タグ : cicd, devops, docker, jenkins, jenkins-job-dsl, nodejs

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KD

世界を旅し日本を愛するエンジニア。大学でコンピュータサイエンスの楽しさを学び、日本の大手IT企業で働く中で、新しい技術やスケールするビジネスが北米にある事に気づく。世界に挑戦するための最大の壁が英語であったため、フィリピン留学およびカナダ留学を経て英語を上達させた。現在は日本在住でエンジニアとして働きつつ、次の挑戦に備えて世界の動向を注視している。挑戦に終わりはない。このブログでは、エンジニアやデザイナー向けの技術情報から、海外に留学したい人向けの留学情報、海外に興味がある人向けの海外旅行情報など、有益な情報を提供しています。

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