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2017年5月25日 By KD コメントを書く

[tips][Kotlin] GradleでKotlin入門

[tips][Kotlin] GradleでKotlin入門

皆さん、お久しぶりです。Keidです。 気づくとかなり更新していませんでした。 え、何してたって?炎上案件に決まってるでしょ!察して(笑)

なぜ今Kotlinか?

KotlinはJetBrains社が開発したJVM系のプログラミング言語です。 2016年のリリースからジワジワ来ていて、今年のGoogle IO 2017でAndroidのKotlin対応が公式発表されました。 つまり、来年は皆Android開発をKotlinですることになるでしょう。 iOSもObjective-CからSwiftになったことですし、良い感じの変化ですね。

Kotlinで書くメリット

  • Java100%互換なので、Javaの資産使い放題
  • 「Null安全」という考え方により、ヌルポを防げる
  • Andoridの場合は、古いjava6の文法から解放される(Java単体だとそろそろ9なのに)
  • 何と言っても、AndroidのKotlin公式対応に余裕で追従できる
  • それに、Javaプログラマはかなり移行しやすい文法(少なくとも俺は)

対象

  • Javaを書ける人(Androidの知識はいらない)
  • Gradleは知ってれば良い(まだMavenの人はこの機会に移行しましょう。)
  • とにかく「Hello, Kotlin」したい人

この記事で書くこと

  • Kotlinの開発環境
  • GradleでのKotlinアプリケーション開発入門
  • Kotlinのテスト(少しだけ)

この記事で書かないこと

  • Kotlinの詳細な文法(ググってね)
  • KotlinによるAndorid開発入門

1. Kotlinの開発環境

1-1. Kotlinのインストール

まずはSDKMANをインストールします。

$ curl -s "https://get.sdkman.io" | bash
$ source "$HOME/.sdkman/bin/sdkman-init.sh"
$ sdk version
SDKMAN 5.5.9+231

続いてSDKMAN経由でKotlinをインストールします。

$ sdk install kotlin
$ kotlin -version
Kotlin version 1.1.2-2 (JRE 1.8.0_131-b11)

1-2. IDEの準備

現時点でKotlinの開発環境はIntelliJ IDEAの一択です。インストールしていない人はコミュニティ版を入れてください。

  • IntelliJ IDEA ダウンロード

Homebrewがある人はCask経由でインストールできます。

$ brew cask install intellij-idea-ce

実はEclipseにも「Kotlin Plugin for Eclipse」というプラグインがありますが、全然ダメです。 どれくらいダメかは試してみてもらってもいいのですが、補完がイケてないですし、そもそもアプリケーション実行時にEclipseが落ちるので真面に使えません。

1-3. この記事読んでてまさかGradle入れていない人

そんな人はさっき入れたSDKMANからインストールできます。

$ sdk install gradle

2. GradleでのKotlinアプリケーション開発入門

2-1. まずJavaアプリケーションの雛形を作る

Gradleでinitコマンドを実行します。プロジェクト名は「hello-kotlin」にしますか。

$ mkdir hello-kotlin
$ cd hello-kotlin
$ gradle init --type java-application
$ cat build.gradle
apply plugin: 'java'
apply plugin: 'application'
repositories {
    jcenter()
}
dependencies {
    compile 'com.google.guava:guava:21.0'
    testCompile 'junit:junit:4.12'
}
mainClassName = 'App'

その後でsrcフォルダの構成を変更します。ついでに不要なJavaファイルも消しましょう。

$ tree src/
src/
├── main
│   └── java
│       └── App.java
└── test
    └── java
        └── AppTest.java
$ rm -rf src/main/java/
$ rm -rf src/test/java/
$ mkdir src/main/kotlin
$ mkdir src/test/kotlin
$ tree src/
src/
├── main
│   └── kotlin
└── test
    └── kotlin

ここでGradleをよく使う人なら「gradle init –type kotlin-application」はないのか?と思うと思いますが、現時点でありません。確かGradleのissueには上がっていましたよ。

2-2. Kotlinの設定を追加

Kotlinに必要なスクリプトとプラグインを設定ファイル(build.gradle)に記載します。

// kotlin script
buildscript {
    ext.kotlin_version = '1.1.2-2'
    repositories {
        mavenCentral()
    }
    dependencies {
        classpath "org.jetbrains.kotlin:kotlin-gradle-plugin:$kotlin_version"
    }
}
apply plugin: 'kotlin'
// apply plugin: 'java'
apply plugin: 'application'
repositories {
    mavenCentral() // for kotlin plugins
    jcenter()
}
dependencies {
    // kotlin plugins
    compile "org.jetbrains.kotlin:kotlin-stdlib:$kotlin_version"
    testCompile "org.jetbrains.kotlin:kotlin-test-junit:$kotlin_version"
    // compile 'com.google.guava:guava:21.0'
    testCompile 'junit:junit:4.12'
}

// mainClassName = ‘App’

ポイントは以下です。

    • Kotlinのbuildscriptにより、「apply plugin: ‘kotlin’」が有効になる。
    • Mavenリポジトリ上にある「kotlin-stdlib」及びテスト用の「kotlin-test-junit」のプラグインを設定している。

「mainClassName」は一旦コメントアウトしておきます。(あとで設定)

2-3. IDEからインポートする

IntelliJ IDEAを起動し、「import Project」から「hello-kotlin」プロジェクトをインポートします。

2-4. Hello Kotlin

「hello」パッケージを作成し、「Hello」クラスを作成しましょう。IDEから実行してみてください。

package hello

fun main(args: Array<string>) {
    println("Hello, Kotlin!")
}

すでにJavaのおきまりの「public static void main」に比べるとシンプルです。

この程度のクラスならもっとシンプルに書けます。

fun main(args: Array<string> = println("Hello, Kotlin!")

2-5. Gradleで実行してみよう

先ほど作成したHello.ktクラスを「build.gradle」ファイルの「mainClassName」に追記します。

mainClassName = 'hello.HelloKt'

ポイントは以下です。

  • build.gradle上ではHello.ktファイルを「Hello + Kt」として表現するところです。これはKotlinのmainのクラスファイルのデフォルトの命名規則です。
  • 好きな名前のクラスファイルを作成したい場合は「@file:JvmName」 で以下のように指定すれば上記の条件は不要です。
@file:JvmName("Hello")
package hello

fun main(args: Array<string>) = println("Hello, Kotlin!")
mainClassName = 'hello.Hello'

それではコマンドラインから実行してみましょう。(もちろんIDEからもできます)

$ gradle run
:compileKotlin
Using kotlin incremental compilation
:compileJava NO-SOURCE
:copyMainKotlinClasses
:processResources NO-SOURCE
:classes UP-TO-DATE
:run
Hello, Kotlin!

BUILD SUCCESSFUL

Total time: 6.435 secs

2-6. ちなみに

いろいろコマンドラインでやっていますが、IntelliJ IDEAから「Create New Project」からのGradleプロジェクトでKotlinを選択すればほぼ同じ環境が出来上がります。え、今までの苦労は、、、でも、その代わりにGradleのKotlinの設定を理解できたはずです。

3. テストを書いてみよう

Helloクラスはテストを書くには微妙なので、無駄にラムダ式を使って書き直します。

package hello

fun main(args: Array) {
    println(hello("kotlin"))
}

val hello: (String) -> String = {
    val words = mutableListOf<string>()

    words.add("Hello")
    words.add(when (it.length) {
        0 -> ""
        1 -> it.toUpperCase()
        else -> it[0].toUpperCase() + it.substring(1)
    }).toString()

    words.joinToString(separator = ", ").plus("!!")
}

HelloTestクラスのテストはこんな感じです。

package hello

import org.junit.Test
import kotlin.test.assertEquals

class HelloTest {

    @Test fun testHelloHasMessage() {
        assertEquals(expected = "Hello, Kotlin!!", actual = hello("kotlin"))
    }

}

せっかくなので、コマンドラインからテストしてみましょう。

$ gradle test
:compileKotlin
Using kotlin incremental compilation
:compileJava NO-SOURCE
:copyMainKotlinClasses
:processResources NO-SOURCE
:classes UP-TO-DATE
:compileTestKotlin
Using kotlin incremental compilation
:compileTestJava NO-SOURCE
:copyTestKotlinClasses
:processTestResources NO-SOURCE
:testClasses UP-TO-DATE
:test

BUILD SUCCESSFUL

Total time: 13.342 secs

成功しました!

最後に

ここまでくれば、明日からKotlinでググりまくりながらアウトプットを出せます。新しい言語に億劫なのって結局最初だけですし、あとは文法勉強するだけですから。

久しぶりに書いたらQiitaみたいな書き方になってしまいました。個性死んじゃう(泣)

環境

  • OS : macOS Sierra 10.12.4
  • Kotlin : 1.1.2-2 (JRE 1.8.0_131-b11)
  • Gradle : 3.5
  • IntelliJ IDEA CE : 2017.1.3 Build #IC-171.4424.56

カテゴリ : 技術 Tips & Tutorials タグ : gradle, kotlin, tips, tumblr-imported

2015年12月27日 By KD コメントを書く

[tips][Windows][SSH] Windows版OpenSSHでSSHサーバを構築する方法

[tips][Windows][SSH] Windows版OpenSSHでSSHサーバを構築する方法

Windowsを使うエンジニアは誰もがこう考えます。LinuxのようにWindowsを使いたいと。LinuxサーバにSSHするように、WindowsサーバにSSHしたいと。今まさにその夢が現実のものになりました。Windows版OpenSSHのリリースが発表されたのです。(現状はOpenSSH for Windows Updateのブログを読んでください。2016年にはプロダクション版のリリースが予定されています。)

ということで、今回は、Windows版OpenSSHを使用して、Windows上にSSHサーバを構築しましょう。

1. Windows上にSSHサーバを構築する。

基本的に公式のSSHサーバ構築手順通りにやってみます。

(1)Windows版OpenSSHをダウンロードする。

「OpenSSH-Win32.zip」をここからダウンロードし、適当なフォルダ(とりあえず「C:tools」にしてみましょう)に展開します。そして、展開したフォルダ(「C:toolsOpenSSH-Win32」)にPathを通します。

(2)SSHのhost keyをセットアップする。

ssh-keygenコマンドを実行して、host keyを生成します。

> cd C:toolsOpenSSH-Win32
> ssh-keygen -A
C:toolsOpenSSH-Win32ssh-keygen.exe: generating new host keys: RSA DSA ECDSA ED25519
> dir
-a---        2015/XX/XX     XX:XX        680 ssh_host_dsa_key
-a---        2015/XX/XX     XX:XX        607 ssh_host_dsa_key.pub
-a---        2015/XX/XX     XX:XX        232 ssh_host_ecdsa_key
-a---        2015/XX/XX     XX:XX        179 ssh_host_ecdsa_key.pub
-a---        2015/XX/XX     XX:XX        418 ssh_host_ed25519_key
-a---        2015/XX/XX     XX:XX         99 ssh_host_ed25519_key.pub
-a---        2015/XX/XX     XX:XX       1706 ssh_host_rsa_key
-a---        2015/XX/XX     XX:XX        399 ssh_host_rsa_key.pub

(3)ファイアーウォールにSSH用のポート22を開ける。

(3-1)PowerShellの場合、以下のコマンドを実行します。(PowerShell3.0以上)

PS C:Usersuser> New-NetFirewallRule -Protocol TCP -LocalPort 22 -Direction Inbound -ActiolayName SSH

(3-2)普通に設定する場合、以下の手順で行います。

「コントロールパネル->Windows ファイアウォール->詳細設定」を表示します。「受信の規則」をクリックし、右側のウィンドウの「新しい規則」からウィザードを起動します。後はウィザードに従って、「ポート->TCP->特定のローカルポートに「22」と入力->接続を許可する->ネットワークの範囲を選択->名前「SSH」(任意)を付けて完了です。

(4)鍵認証をセットアップする。

管理者権限でsetup-ssh-lsa.cmdを実行して、再起動します。

> setup-ssh-lsa.cmd
C:Usersuser>if AMD64 == x86 (set lsadll=C:toolsOpenSSH-Win32x86ssh-lsa.dll )
C:Usersuser>if AMD64 == AMD64 (set lsadll=C:toolsOpenSSH-Win32x64ssh-lsa.dll )
C:Usersuser>copy C:toolsOpenSSH-Win32x64ssh-lsa.dll C:Windowssystem32
        1 個のファイルをコピーしました。
C:Usersuser>reg add HKLMSystemCurrentControlSetControlLsa /v "Authentication Packages" /t REG_MULTI_SZ  /d  msv1_0ssh-lsa.dll -f
この操作を正しく終了しました。
> shutdown /r /t 0

(5)WindowsサービスとしてSSHサーバを起動する

以下のコマンドでSSHデーモンをインストールして、WindowsサービスとしてSSHデーモンを起動します。

> sshd install
Service installed successfully
> net start sshd
SSHD サービスを開始します.
SSHD サービスは正常に開始されました。
> netstat -nao
アクティブな接続
  プロトコル  ローカル アドレス          外部アドレス        状態           PID
  TCP    0.0.0.0:22             0.0.0.0:0              LISTENING       1792
> tasklist /svc /fi "PID eq 1792"
イメージ名                     PID サービス
========================= ======== ============================================
sshd.exe                      1792 SSHD

もし「システム エラー 1067 が発生しました。」と表示された場合は、(2)で作成したhost keyの場所を確認してみてください。「C:toolsOpenSSH-Win32」配下にあるはずです。

また、Windows起動時に自動で起動するようにするには、以下のコマンドを実行するか、「サービス」の「プロパティ」からポチポチと設定してください。

> sc qc SSHD
SERVICE_NAME: SSHD
...(略)...
        START_TYPE         : 3   DEMAND_START
...(略)...
> sc config SSHD start=auto
> sc qc SSHD
SERVICE_NAME: SSHD
...(略)...
        START_TYPE         : 2   AUTO_START
...(略)...

以上でSSHサーバが構築できました。

(6)(5)のSSHデーモンをアンインストールする方法

念のためのアンインストールコマンドは以下です。

> net stop sshd
> sshd uninstall

2. SSHサーバにSSHしてみる。

それでは、WIndows上に構築されたSSHサーバにSSHでログインしてみましょう。

今回はクライアント側はすでにSSHコマンド実行可能であることを前提として確認します。記事にするほどのことではないので。(Windows上のSSHクライアントは、Windows版OpenSSHを使用してSSHコマンドを実行しても良いですし、PuTTYやらTera Termやらを使用しても良いです。今回は、Git for Windowsに付属しているSSHを使用します。)

> ssh user@XX.XX.XX.XX
...(略)...
Using username "user".
user@XX.XX.XX.XX's password:
Microsoft Windows [Version 6.1.7601]
Copyright (c) 2009 Microsoft Corporation.  All rights reserved.
 
user@USER-PC C:Usersuser>

確かにWindows上のSSHサーバにログインできましたね。

これで、WindowsサーバにLinuxのようにSSHすることが実現しました!やったぜ!

おまけ

最初の段階で、LinuxのようにWindowsを使いたいと思っていた人は気づいたはずです。「てか、Cygwinあるじゃん」と。

> Cygwin.bat
$ ssh-host-config -y
...(自動的に特権分離のためのユーザ「sshd」が作成される)...
*** Info: Host configuration finished. Have fun!
$ cygrunsrv -S sshd

こんな感じでね。ぶっちゃけ、CygwinでSSHサーバを構築した方が間違いなくLinuxっぽいので、、、悲しくなりました(泣)でも、Cygwinは所詮Cygwinと言うツール上の話、Windows版OpenSSHはWindows全体の話なので、そこがそれぞれの違いであり利点ですかね。ちなみに、Windows版OpenSSHでもCygwinのOpenSSHでもインストール後のサービス名が「SSHD」で同じなので、両方インストールすると重複して怒られるので、気をつけてください。

追記

この記事が予約投稿だったため、記事が公開される前に新しいバージョン(Win32-OpenSSH:12_22_2015)がリリースされていました。しかし、安心してください。履いてます(笑)じゃなくて、全く同じ手順でSSHサーバを構築できます。

環境

OS : Windows7 64bit
Win32-OpenSSH:11_09_2015

カテゴリ : 技術 Tips & Tutorials タグ : openssh, ssh, tips, tumblr-imported, windows

2015年11月19日 By KD コメントを書く

[tips][Windows] Windows Updateを一括で行う方法

[tips][Windows] Windows Updateを一括で行う方法

今日もう一台のPCを購入したとします。WindowsのOSをインストールしたら、まずインターネットに繋ぎます。次にすることは?そう、Windows Updateです。Windowsがバグだらけなので、いくつものパッチをインストールしないと使い物になりません。迷惑な話ですが、仕方がありません。Windows Updateが今日の仕事です。ひたすらコーヒーでも飲みながら待ちましょう。

ところが、オフライン環境の場合はどうでしょう?Windows Updateは実行できないので、このままでは大量のバグはそのままです。このままバグに苦しむしかないのでしょうか?いいえ。そのPCが2台目のPCなら、解決策がありますよ。

インターネットが繋がる方のPCで大量のパッチをダウンロードし、もう一台のPCに一括でインストールする方法を紹介します。

1. 大量のWindows Updateのパッチをダウンロードする。

パッチをダウンロードするには専用のソフトウェアを使います。今回は2つ紹介します。

「AutoPatcher」

(1)サイトの「THE Autopatcher Download」のリンクをクリックして、zipファイルをダウンロードします。

(2)(1)のzipファイルを適当なフォルダを作って展開すれば、インストール完了です。

(3)展開した「AutoPatcher.exe」を管理者権限で実行することで、起動します。起動したらライセンスにagreeすれば使用できます。
管理者権限で実行しないと「Error Detected: Permission denied in ExecuteCommand At Line 108」というエラーが出るので注意してください。

(4)プロキシサーバを経由する場合は、下にある「Options」をクリックしてプロキシ設定を行います。

(5)「Download Updates」をクリックし、必要なWindows Updateをリストからチェックを入れて選択します。あとは、「Next」をクリックするとダウンロードが開始します。

(6)ダウンロードしたWindows Updateファイルは(2)で展開した「modules」フォルダ内に配置されています。Windows7(64ビット)の場合は、以下のフォルダにダウンロードされます。

 「展開したフォルダ」
    └─modules
          └─Windows_Seven_x64
                  └─Critical
                          └─Critical_files
                  └─NonCritical
                          └─NonCritical_files

「Windows Update Downloader」

(1)サイトのダウンロードのリンクをクリックして、exeファイルをダウンロードします。そのファイルを実行すればインストール完了です。

(2)リストのページから更新プログラムのリスト(ULZファイル)をダウンロードします。Windows7(64ビット)の場合は「windows-7-sp1-x64-enu.ulz」と「win7-sp1-x64-Extra-Updates.ulz」をダウンロードします。ダウンロードしたら、それらのリストをダブルクリックして登録します。ただし、更新されているリスト(ULZファイル)は英語版で、日本語版は最近は更新されていないので、注意してください。

(3)(1)でインストールした「Windows Update Downloader」を起動します。

(4)(2)でダウンロードしたリストを選択して、「Download」を実行するとダウンロードが開始します。
    「windows-7-sp1-x64-enu.ulz」の場合は以下をチェックしましょう。
        「Security Updates」
        「Non-Security Updates」
        「.NET Framework 3.5.1 Updates」
        「WMP12 Updates」
    「win7-sp1-x64-Extra-Updates.ulz」の場合は全てチェックしましょう。

(5)ダウンロードしたWindows Updateファイルは「ドキュメント」フォルダの「Windows Update Downloader」フォルダ内に配置されます。

2. 大量のWindows Updateのパッチを一括でインストールする。

それでは、USBなりCDなりでダウンロードした大量のパッチファイルをもう一台のPCに移動したら、以下の構成でフォルダを作成し、一括実行用のbatファイル作成しましょう。

 C:
    └─windows_update_patch
          └─target    ※ここにパッチファイルを配置してください。
          └─install_updates.bat

「install_updates.bat」の中身は以下です。

@echo off
REM "install_updates.bat"

REM Note: Don't use a space in the following paths.
REM Note: If the other machine's OS is 32-bit, you must set "OS=86".
set PATCH_HOME=C:windows_update_patch
set PATCH_DIR=target
set MSU_KEYWORD=Windows6.1
set EXE_KEYWORD=
set OS=64
set MSU_LOG=installed_msu_list.txt
set EXE_LOG=installed_exe_list.txt
set EVENT_LOG=installed_log.evtx
 
cd %PATCH_HOME%%PATCH_DIR%
 
echo Windows Updates are starting...
 
echo %date% %time% > %PATCH_HOME%%MSU_LOG%
for /f "usebackq" %%I in (`dir /b /a-d /s *%MSU_KEYWORD%*-x%OS%*.msu`) do (
  echo Installing "%%I".
  echo %%I >> %PATCH_HOME%%MSU_LOG%
  wusa %%I /quiet /norestart /log:%PATCH_HOME%%EVENT_LOG%
)
echo %date% %time% >> %PATCH_HOME%%MSU_LOG%
 
echo %date% %time% > %PATCH_HOME%%EXE_LOG%
for /f "usebackq" %%I in (`dir /b /a-d /s *%EXE_KEYWORD%*-x%OS%*.exe`) do (
  echo Installing "%%I".
  echo %%I >> %PATCH_HOME%%EXE_LOG%
  %%I /quiet /norestart /log:%PATCH_HOME%%EVENT_LOG%
)
echo %date% %time% >> %PATCH_HOME%%EXE_LOG%
 
del /f %PATCH_HOME%%EVENT_LOG%.dpx
 
echo Windows Updates are done.
echo Reboot now!
 
shutdown /r /t 0

このbatでは、wusaコマンドを使用して、Windows Updateファイルをインストールします。インストールの結果はEVTXファイルとして出力されるので、イベントビューアで確認できます。また、フォルダのパスを指定できますが、空白は使えないので注意してください。

最後に、「install_updates.bat」を実行することで、「target」フォルダ内のパッチファイルが一括でインストールされます。

ここまでして必要なWindows Updateが行えなかった場合は、諦めてMicrosoft Download Center またはWindows Update Catalogから地道にダウンロードしてください。Windowsのやろーと思いながら。なぜWindowsは簡単に一括ダウンロードできるサイトやツールを提供していないのでしょうか?怠慢としか思えませんね。

環境

1台目のPCのOS : Windows 7(32ビット)
2台目のPCのOS : Windows 7(64ビット)

カテゴリ : ライフハック タグ : bat, tips, tumblr-imported, windows, windows update

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KD

世界を旅し日本を愛するエンジニア。大学でコンピュータサイエンスの楽しさを学び、日本の大手IT企業で働く中で、新しい技術やスケールするビジネスが北米にある事に気づく。世界に挑戦するための最大の壁が英語であったため、フィリピン留学およびカナダ留学を経て英語を上達させた。現在は日本在住でエンジニアとして働きつつ、次の挑戦に備えて世界の動向を注視している。挑戦に終わりはない。このブログでは、エンジニアやデザイナー向けの技術情報から、海外に留学したい人向けの留学情報、海外に興味がある人向けの海外旅行情報など、有益な情報を提供しています。

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