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2018年12月31日 By KD コメントを書く

爆速でJenkinsをマスターしよう(Slack通知編) ~ パイプラインのビルド失敗時にSlackで通知する方法 ~

爆速でJenkinsをマスターしよう(Slack通知編) ~ パイプラインのビルド失敗時にSlackで通知する方法 ~

継続的インテグレーションの自動ビルド失敗時に開発者に通知する手段はメールだけではありません。今回は、Jenkinsのビルドが失敗した場合にSlack通知を自動で行う方法を紹介します。

見出し

  • 1 はじめに
  • 2 前提
  • 3 Slackのチャンネル作成と設定
    • 3.1 Slackのチャンネル作成
    • 3.2 SlackのWebhook用のアプリの追加
  • 4 JenkinsのSlack通知用の設定
    • 4.1 Slack用のプラグインを入れる
    • 4.2 SlackのWebhookの認証情報の設定
    • 4.3 Slack通知用の設定
  • 5 Slack通知用のパイプラインの設定ファイル作成
    • 5.1 ベースを作る
    • 5.2 Jenkinsのパイプラインの設定ファイルの作成
  • 6 Slack通知の動作確認
    • 6.1 パイプラインジョブを作る
    • 6.2 失敗するビルドを実行し、Slack通知を確認する
  • 7 最後に
  • 8 環境
    • 8.1 関連記事

はじめに

JenkinsなどのCI/CDツールで自動ビルドが失敗した場合、開発者にビルド失敗を迅速に通知する必要があります。通知する手段としては、昔からあるメール通知は当然として、メッセンジャーで通知する方法が今では一般的です。メッセンジャーとしてはHipChatとSlackがメジャーです。

今回は、Jenkinsのパイプラインジョブにおいて、ビルドが失敗した場合に、Slackで通知する方法を紹介します。

前提

以下の準備が完了している必要があります。

  • Jenkinsが構築済みであること
  • Jenkins内でDockerが実行可能であること
  • GitHubのアカウントがあること
  • Slackのアカウントがあること

このやり方がわからない場合は以前の記事「爆速でJenkinsをマスターしよう(Docker編)」を参照してください。

また、ビルド失敗を検証するサンプルアプリケーションとして、以前の記事「爆速でJenkinsをマスターしよう(メール通知編)」で作成したものを使うので必要に応じて参照してください。

Slackのチャンネル作成と設定

Slackのチャンネル作成

任意のチャンネル名(今回は「#alerts」)を入力し、「チャンネルを作成する」をクリックします。

NewImage

このチャンネルはSlackの通知を受け取るチャンネルとして使います。

SlackのWebhook用のアプリの追加

「App 管理」をクリックします。

NewImage

「webhook」でアプリを検索して「Incoming Webhook」クリックします。

NewImage

「設定を追加」をクリックします。

NewImage

チャンネルに先程作成したチャンネル名(今回は「#alerts」)を選択し、「Incoming Webhook インテグレーションの追加」をクリックします。

NewImage

これでアプリの追加は完了です。

NewImage

「Webhook URL」が発行されていますね。

これを以下の3つの情報としてJenkinsに設定します。

  • Team Subdomain
  • Base URL
  • Secret text

NewImage

メモしておきましょう。

JenkinsのSlack通知用の設定

Slack用のプラグインを入れる

「Jenkinsの管理」から「プラグインの管理」をクリックします。

NewImage

Slack通知用のプラグイン「Slack Notification」にチェックを入れて、「ダウンロードして再起動後にインストール」をクリックします。

NewImage

Jenkinsの再起動が完了すればOKです。

SlackのWebhookの認証情報の設定

Slackで設定したWebhookの情報を元に、Jenkinsに認証情報を設定します。

「認証情報」から「Jenkins」をクリックします。

NewImage

「グローバルドメイン」の「Add credentials」をクリックします。

NewImage

「種類」に「Secret text」を選択し、「Secret」にWebhookのSecret textを入力し、IDに任意の名前(今回は「slack-webhook-url-credentials」)を付けて、「保存」をクリックします。

NewImage

認証情報が追加されていればOKです。

NewImage

大丈夫ですね。

Slack通知用の設定

JenkinsにSlack通知の設定を追加します。

「Jenkinsの管理」から「システムの設定」をクリックします。

NewImage

「Global Slack Notifier Setting」から、「Base URL」と「Team Subdomain」にSlackの情報を入力し、「Integration Token Credential ID」に先程作成した認証情報(slack-webhook-url-credentials)を選択します。

NewImage

「保存」をクリックすれば完了です。

Slack通知用のパイプラインの設定ファイル作成

今回は以前の「爆速でJenkinsをマスターしよう(メール通知編)」で準備したビルドが失敗するサンプルアプリケーションをベースにして、設定ファイルを追加することにしましょう。

ベースを作る

以前作ったプロジェクトをクローンし、新しくJenkinfileを追加します。

$ git clone https://github.com/{your-github-account}/devops_fail_build_nodejs.git
$ touch Jenkinsfile.slack

「{your-github-account}」は自分のGitHubアカウント名に置き換えてください。

Jenkinsのパイプラインの設定ファイルの作成

Jenkins.slack

今回はビルド失敗時に、Slackに赤色でジョブ名、ジョブ番号、ジョブURLを送信してみましょう。

node {
  def app

  try {
    stage('Clone repository') {
      checkout scm
    }

    stage('Build image') {
      app = docker.build('{your-github-account}/devops_fail_build_nodejs')
    }

    stage('Test') {
      app.inside {
        sh 'npm install --only=dev'
        sh 'npm test'
      }
    }
  } catch(error) {
    currentBuild.result = "FAILURE";

    slackSend (color: '#FF0000', message: "FAILED: Job '${env.JOB_NAME} [${env.BUILD_NUMBER}]' (${env.BUILD_URL})")

    throw error;
  }
}

GitHubにPushしましょう。

$ git add .
$ git commit -m 'Add jenkinsfile for slack notification'
$ git push origin master

これで準備は整いました。

Slack通知の動作確認

最後にJenkinsのパイプラインのビルド失敗時にSlack通知が動作することを確認しましょう。

パイプラインジョブを作る

「新規ジョブ作成」をクリックします。

任意のジョブ名(今回は「slack_notification」)を入力し、「パイプライン」を選択し、「OK」をクリックします。

NewImage

「パイプライン」から「Pipeline script from SCM」を選択して、「リポジトリURL」を入力し、「Script Path」には先程作成した「Jenkinsfile.slack」を指定します。

NewImage

「保存」をクリックすればジョブ作成は完了です。

失敗するビルドを実行し、Slack通知を確認する

いよいよビルドしてみましょう。

「ビルド実行」をクリックします。

NewImage

想定通りビルドが失敗しました。ビルド番号をクリックして出力結果を確認してみましょう。

NewImage

「Console Output」を見てみましょう。

NewImage

テストが失敗し、Slackに情報が送信されています。

NewImage

それでは、Slack側も確認しましょう。

SlackにJenkinsからビルド失敗のメッセージがビルド結果ページのURL付きで届いています。

NewImage

OKですね。

最後に

いかがでしたか?これでJenkinsのパイプラインのビルド失敗時にSlackで開発者に通知することができるようになったことでしょう。メールよりもSlackの方が迅速に連携が取れるので、より効率的に継続的インテグレーションが実現できますね。では。

環境

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世界を旅し日本を愛するエンジニア。大学でコンピュータサイエンスの楽しさを学び、日本の大手IT企業で働く中で、新しい技術やスケールするビジネスが北米にある事に気づく。世界に挑戦するための最大の壁が英語であったため、フィリピン留学およびカナダ留学を経て英語を上達させた。現在は日本在住でエンジニアとして働きつつ、次の挑戦に備えて世界の動向を注視している。挑戦に終わりはない。このブログでは、エンジニアやデザイナー向けの技術情報から、海外に留学したい人向けの留学情報、海外に興味がある人向けの海外旅行情報など、有益な情報を提供しています。
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カテゴリ : 技術 Tips & Tutorials タグ : cicd, devops, jenkins, jenkins-pipeline, notification, slack

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