
IntelliJ IDEAの設定は複雑であるため、新しいPC上などで同じ設定をもう一度実行することは骨が折れます。今回は、IntelliJ IDEAの設定を同期することで自動で設定を反映する方法を紹介します。
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はじめに
IntelliJ IDEAはJavaやPythonの開発で人気のIDEです。おそらくIDEの中では断トツの使いやすさを誇り、特にJavaエンジニアにとっては必需品です。一昔前はEclipseで頑張る時代もありましたが、今はKotlinの人気が後押しをして、IntelliJ IDEAがJVM系の言語の開発ではデファクトスタンダードになっています。
ただ、IntelliJ IDEAに限らずIDEには特有の欠点があります。それは、設定する項目が多く、自分が一度した最適な設定を別のPC上で再現することが大変だということです。しかし、解決策はあります。それが、今回紹介する設定を同期する方法です。
それではIntelliJ IDEAの設定の同期方法を見ていきましょう。
自分の設定を複数の自分のPCで同期する場合(IDE Settings Syncによる同期)
まずは、一番ベーシックな自分のオリジナル設定を自分の他のPCに同期する場合です。
Settings Repositoryを無効化する
「IDE Settings Sync」を使う場合は「Settings Repository」を無効化する必要があります。
「IntelliJ IDEA -> Preferences…」をクリックします。
「Plugins」を選択し、「Settings Repository」のチェックをはずし、「Apply」をクリックします。
IDE Settings Syncで同期する
「File -> Sync Settings to JetBrains Account…」をクリックします。
「Get Settings from Account」をクリックします。
あとは「Restart」をクリックして再起動すれば同期されます。
ある設定を複数人のPCで同期する場合(Settings Repositoryによる同期)
次は、開発チームで同じ設定を共有して使う場合です。
Settings Repositoryを有効化する
先程無効化した「Settings Repository」プラグインを有効化します。デフォルトでは有効になっています。
IntelliJ IDEAの設定を保存するためのGitHubリポジトリを作る
GitHubで適当な空リポジトリを作成します。そして、IntelliJが自動で設定を登録するためにGitHubのAPIキーを作成しておきます。
Settings Repositoryで設定をGitHubに登録する
設定されている方のPCのIntelliJ IDEAから、「File」->「Settings Repository…」をクリックし、GitHubの対象のリポジトリ名を入力し、「Overwrite Remote」をクリックします。この際にGitHubのAPIトークンを入力します。すると、自動的に設定が対象のリポジトリにPushされます。
Settings Repositoryで設定をGitHubからインポートする
新しく設定するPCのIntelliJ IDEAから、「File」->「Settings Repository…」をクリックし、GitHubの対象のリポジトリ名を入力し、「Overwrite Local」をクリックします。すると、自動的に対象のリポジトリに登録されている設定が読み込まれます。
「IDE Settings Sync」プラグインおよび「Settings Repository」の詳細は公式ドキュメントを参照してください。
最後に
いかがでしたか?これで複数のPCのIntelliJ IDEAを設定することになっても、簡単に設定を同期できるようになったことでしょう。それでは。
環境
- IntelliJ IDEA: 2018.3 (IU-183.4284.148)

